BCP(事業継続計画)

BCPはBusiness Continuity Plan の略語で、日本語では「事業継続計画」と訳されています。

BCPは、大規模災害が発生してから初めて対処方法を考えるのではなく、平時において災害への①事前準備 ②緊急対応 ③継続復旧対応の3つのステージについて社内で体系的に検討し、それを計画書にまとめておき、すばやく事業を復旧し、再開するための危機管理手法です。

従来の災害対応マニュアルが、発災後数時間以内の動的な初動対応計画であるのに対して、BCPは、重点を業務の継続・復旧に置いているため、事前の準備計画を基盤にして、災害発生時にはすみやかに指揮命令系統を確立し、業務遂行に必要な人材、資源を適所に配分して、業務を確実に遂行していくための計画です。

図1 BCPの構造図

BCPの構造図

中小企業庁は、この3つのステージで構成されるBCPを構築するためには、①優先して継続・復旧すべき中核事業を特定しておくこと ②緊急時における中核事業の目標復旧時間を定めておくこと ③緊急時に提供できるサービスのレベルについて顧客と予め協議しておくこと ④事業拠点や生産設備、仕入品調達等の代替策を用意しておくこと ⑤全ての従業員と事業継続についてコミュニケーションを図っておくこと という5つの事項が必要であるとしています。

図2に示すように、企業は大規模災害に遭遇すると操業率が大きく落ちます。BCPを導入していない企業では、事業の復旧が大幅に遅れて顧客を失うことになったり、あるいは最悪の場合には廃業に追い込まれる事態も発生します。これに対してBCPを策定している企業は、早期に業務を復旧して顧客と信用を維持することが可能になります。

図2 BCPと事業復旧曲線

BCPと事業復旧曲線