第15作 第23作 第26作

今回は、第15作・男はつらいよ寅次郎相合い傘、第23作・男はつらいよ翔んでる寅次郎、そして第26作・男はつらいよ寅次郎かもめ歌の三つの作品のロケ地を旅した。
取材日は、2010年5月30日~6月1日である。

一昨年、昨年とこの北海道を訪れ、主に道央・道東の取材を行った。今回は、是非道南を訪れたいと思い、実現にこぎつけた。お供は今回も一緒でカミサンである。
今回の行程も、飛行機とレンタカーである。残念ながら“鉄馬”ではない。

先ずは、福岡空港から札幌千歳空港へ、さらにJR北海道にて、南千歳から『特急スーパー北斗』にて、いざ函館を目指す。
鳩山由紀夫

しばらく走ると、車窓からこの派手な建物が目に入る。友愛?? 建物の上をみると「はとやま」と書いている。この派手な建物の正体は、時の総理大臣鳩山由紀夫氏の事務所であった。
余談だが、この旅の直後、6月2日に総理の辞任表明を行っている・・・。

途中、太平洋や大沼など、雄大な景色を眺めながら一路函館へ。
函館港

さて、第15作・男はつらいよ寅次郎相合い傘の話に移そう。
寅さんは、東北で、兵頭謙二郎(船越英二)とともに旅をすることになった。前日青森の旅館で過ごし、青函連絡船で函館にたどり着く。
(この作品は昭和50年作、青函トンネルは昭和63年開通なので、当時は青函連絡船が主流)
この函館港を眺めながら、
“長い航海に旅立つ父親、別れを惜しむ子供たち、悲しみを胸に秘めて手を振る妻・・・、みんなそうやって生きてるんだな~”
“おいパパ”
“はい”
“のんきなことを言っている場合じゃねえぞ、二人の金、合わせたってこれだけなんだよ。今夜の宿銭にも足りないんだよ”
“いいじゃありませんか”
“どうしてよ”
“いよいよとなりゃ、駅のベンチだって寝られますよ、あそうだ、それがいい! ロマンチックですよ、それも~”
“ゲハッ、パパだけロマンチックにしなさいよ・・・”
などと会話が盛り上がらない。

その夜、港の近くの 「北海ラーメン」の提灯のぶら下がった屋台で兵頭がラーメンをすすっている。となりで寅さんは居眠りしてる・・・。
と、そこにリリー(浅丘ルリ子)が入ってくる・(リリー役は第11作から続いての起用である)。寅さんとリリーはびっくり。さっそく意気投合となり、3人での旅となる。

函館市場

函館での食事

さて、余談だが、初日は函館で泊。当然、翌朝は「函館の朝市」を訪れた。見ていただきたい、朝からこのボリューム! いくらありーの、あまえびありーの、いかそーめんありーの・・・、コレステロール三昧!!!

五稜郭

そして、五稜郭へ。これは五稜郭タワーにて、新選組の土方歳三とのツーショット。

長万部駅

映画の話に戻そう。
3人は電車に乗り移動。
“私おなかすいちゃった、寅さんなんか食べよう”
“長万部で降りてカニでも食うか!”
となり、長万部駅で降りた。とうとう金が無くなり駅のベンチで寝ることになってしまう。
この後は、札幌に行き、札幌大通り公園で3人が協力してバイをする・・・。
 
約35年前のロケだったので、さすがに長万部駅はこのように新築になっており、当時の面影はほとんどなかった。

蟹飯

寅さんが“カニでも食おうか”と言ったけど、そのシーンはなかった。いったい何を食べたのだろうか。ひょっとしてこれのことではないだろうか。
実は、長万部といえば有名なのが、この「かなやのかにめし」。せっかく来たのでいただくことにことにした。うわさどおりカニがいっぱいでとてもおいしい一品であった。
ちなみに、前日南千歳から函館行の特急スーパー北斗で、前の席のサラリーマン風の人が、この「かなやのかにめし」を社内で注文をしており、それを長万部で受け取り、おいしそうに食べていたっけ・・・。北海道はいいなぁ!!

さて、次は第26作・男はつらいよ寅次郎かもめ歌のロケ地取材に移る。

さくら達が持ち家を持ったということで、寅さんはお祝いに2万円を贈ることにした。ところが博もさくらも受け取ろうとしない。そこにとなりのタコがちょっかいを出すものだから、またまたとらやは大ゲンカになり、寅さんのいつものように旅に出る。

江差

江差2

次のシーンが、“全国江差追分大会”である。
このお祭りで、寅さんはポンシュウ(関敬六)たちとバイをする。
寅さんたちが仲間たちとおしゃべりをするところが、この江差のかもめ島である。ちょうどこのアングルで港が写っていた。
そこで、テキ屋仲間の「すっぴんのつね」が死んだことを知る。寅さんはこの後、すっぴんのつねの故郷である奥尻島に渡り、娘のすみれ(伊藤蘭)に巡り合う。その後、すみれとともに東京に移り、寅さんのおせっかいドラマが始まる・・・。

今回の旅では、奥尻島には行けなかったが、一度行きたい島である。平成5年の大津波の復興は進んでいるのだろうか・・・。

引き続き、第23作・男はつらいよ翔んでる寅次郎のロケ地に移動する。
久々に寅さんが柴又に帰り、とらやでは皆で会話が進んでいた。そこで満男の書いた作文を寅さんが読むことになったのだが、“寅さんにお嫁さんが来ないのでお母さん(さくら)が寂しい顔をする・・・”との内容。しまいにはとらやの恥さらしということに・・・、そこでとなりのタコがまたまたちょっかいを出すものだから、大ゲンカに発展。いつものとおり、また旅に出る。

江差神社

江差神社2

寅さんは、鳥居の右の石燈籠の右の狭いところあたりでバイをする。
“さあ、北海道の皆さん、開拓時代のご苦労をお察し申し上げます”
“さて、私がここにとり出しましたのは、イタリアの高級ネクタイ! これは偽物じゃあない。大きな声で言えないが、これは密輸品。だから急いで売らなきゃならない”
“一流のデパートで買ったら1万から5千円とかする品物だよ。今日はそんなにくれとは言わない!お兄さんどう、アランドロンそっくりだよ・・・”
などと、いつもの口上のノリで調子がいい。

支笏湖

場所は変わって、寅さんは旅先でひとみ(桃井かおり)と出会う。そしてかおりが旅館の若旦那(湯原昌幸)に乱暴されそうになり、寅さんが助けてあげるのがこの支笏湖湖畔。
(実は一昨年の取材でこの支笏湖は訪れているが、あいにくの天候不良で取材を断念していたのだ。今回はリベンジで再訪したものだ)

翠明館
今も残っているロケで使われた右側の旅館(翠明館)。
2日目は、登別温泉に泊まった。ドリフの歌を歌いながら、“ババンバ、バンバンバン・・・いい湯だな~~”。

羊蹄山

さて、この旅でいくつか印象に残ったところをご紹介しよう。

一つ目は、この羊蹄山。道南に行くとかなり遠くからひときわ大きく見える山。次はこの山のふもとあたりでのんびりと過ごす旅もいいのではないかと・・・。

ウィンザーホテル

二つ目は、このザ・ウィンザーホテル。平成20年夏、主要国首脳会議(サミット)が行われた場所。はるか眼下には右に太平洋、左には洞爺湖を望むことができるとっても眺めのいいところである。もちろん我々はここにはとても泊まれない。コーヒーをいただきにちょっと寄っただけである・・・。
非日常にはお奨めのスポットである。

昭和新山

最後のご案内がこの昭和新山。今の子供たちの教科書には載ってないかも知れないが、我々の小さいころは、九州の宮崎でもしっかりと教わった山である。今でも煙を出していて近くにいくと危なそう。ちなみに、ここの駐車場すべてがは有料。我々は写真だけとってすかざず退散・・・。
以上で、今回の北海道の旅は終わり。北海道はいつ行ってもいいところですね。また取材に行きたいと思っています。いつか行けるよう九州で地道に仕事に頑張ります。
そうそう、できれば次は“鉄馬”の旅といきたいものです。