第37作 幸福の青い鳥の旅

第 37 作・幸福の青い鳥の旅をご紹介する。
取材日は、2008 年 7 月 5 日である。
この日はあまり時間もなかったので、小生の住む福岡市から割りと近い筑豊へのショートツーリングであった。

寅さんの旅は萩から下関へと移っていく。下関・壇ノ浦の赤穂神宮でテキヤの仲間・ポンシュウ(関敬六)とバイをしていると、ポンシュウの商売道具であるコンピューター占いで“南で良い出会いがある”と出たので、目の前の関門海峡を越え九州の筑豊を目指すことにする。

嘉穂劇場

関門海峡を渡船で渡り、福岡県の筑豊を訪れる。
そして、飯塚のここ嘉穂劇場に立ち寄る。その嘉穂劇場の中で座布団を運んでいたおじさん(すまけい)に語りかけ、昔を懐かしむ。そこで直方出身という旅先で幾度となく会った旅一座の座長のことを思い出す。ところがその座長の行方を聞くと最近亡くなったという。
ちなみに嘉穂劇場は、その後水害で大被害を受けるが、今では地域の支援もありもとのように復興している。
香春岳

寅さんは亡くなった座長の家を探す。そこはいわゆる炭住といたれた集落である。この撮影地にはたどり着けなかったが、遠くに田川の炭鉱のシンボルである 2 つの煙突(今は石炭歴史博物館のあるところ)が一瞬映る。そしてもう一つの筑豊のシンボルと呼ばれるこの香春岳が背景に映像に映っている。おそらく舞台となったのは田川のようである。
その家が分り、少し待つとオフロードタイプ(漢字で書くと“非道路系”か?)のバイク(これは鉄馬と書きたい!)に乗った座長の娘・島崎美保:芸名大空小百合(志穂美悦子)がさっそうと現れる。その乗りっぷりがとても堂に入っている。
そして仏壇に手を合わせ、二人で昔を懐かしむ。

田川伊田駅

寅さんは一晩旅館に泊まり、翌日この田川伊田駅のホームの上に立つ。そこへ美保がバイクで見送りに現れる。そのバイクを止めたのがこの辺り。
今ではこのように駅舎も新しいものになっている。

田川伊田駅のホーム

そして二人はこのホームで“青い鳥”の話をする。
駅舎は変わってもホームはあまり変わっていない。手前の草がローカル線の運営ぶりを物語っている。
この後、舞台は東京に移り、美保と健吾(長渕剛)との恋物語となる。そしてこれがきっかけかどうかは知らないが、二人は後に本当に結婚することになる。
めでたし、めでたし!