第46作 寅次郎の縁談

今回は、第 46 作・寅次郎の縁談のロケ地である四国の金比羅さんの取材を含む四国の旅を紹介する。
取材日は、2008 年 5 月 2 日~5 日である。

5 月のゴールデンウィークを利用した四国への旅となった。
小倉港

今回の旅は、ここ小倉港から始まる。昼間の仕事を終え、小倉港を 21 時 55 分発、松山
港翌日 5 時ちょうど着のフェリーに乗り込む。九州~四国間の唯一の夜行フェリーである。このように、大型連休中ということもあり、多くのライダーが乗船を待っていた。
予約段階では、2 等の大部屋しか空いていなかったが、ためしに受付で寝台は空いてないかを聞いてみると、運よく 2 等の寝台が空いていた。1500 円しか変わらないのだが、安らかな睡眠を得るためにはこちらが俄然有利。早速こちらでお願いする。
この後、短い夜の船旅を楽しむ。とはいっても、早速一杯やってすぐ寝たのであったが・・・。

松山港

翌朝、松山港に到着、5 時には下船。まだ薄暗く、しかも薄ら寒い。少し重ね着をしていざ東へ向けて馬を蹴る。
高速の松山自動車道~徳島自動車道をかっ飛ばし、一気にこの徳島インターチェンジに着く。ご覧のとおり、とても良い天気に恵まれる。やはり日ごろの精進がこんな形で現れるのか(?)。

高松自動車道

徳島の暴れ川・四国三郎(次郎ともいう場合があるらしいが)と呼ばれる吉野川の近くで息子と落ち合う。
息子は大阪で食品卸商社に勤務している。実は息子もバイク乗りである。彼の鉄馬はハーレーのスポーツスター1200CC(漢字で書くと“晴、運動星一点二立”となるのか??)。彼も朝早く大阪を出発、徳島で合流したのである。
このスナップ場所は、徳島から香川に移動し、高松自動車道の津田の松原 SA。
金毘羅さん

さて第 46 作では、満男(吉岡秀隆)は就職活動がうまくいかず、家を飛び出してしまう。着いたところが、瀬戸内海に浮かぶ香川県の琴島というところ。そして寅さんが満男を連れ帰りにいくことになる。ところが、満男がお世話になっている家に葉子(松坂慶子)が住んでおり、例によって恋心を抱いてしまう。結局、満男を連れ帰すつもりで行ったは
ずだが、ミイラ取りがミイラになってしまう。
そして葉子と一緒に訪れるのが、ここ琴平の金比羅さん。このアングルは金比羅さんでの映像の最初に出てくるアングル。

金毘羅さん2
その後、二人はお参りし、“やけのやんぱち、日焼けのなすび、色が黒くて食いつきたいが、私ゃ入れ歯で歯が立たない・・・”などと、いつもの自慢の口上を葉子に手ほどきする。
そして籠に乗って二人で階段を下っていくシーンがこの辺り(かな?)。

長田うどん

そして、お腹もすいたところで、映画とは関係なく、どうしても行きたかったところがあった。それは金比羅さんから少し奥に行った、ここ“長田うどん”。実はもう 30 年以上前に一度訪れたところである。あの味がどうしても忘れられなかったのだ。
店の表はこのような調子であるが、実は店の奥は人でごった返す状況。さすがに数ある讃岐うどんでもここは名所である。
讃岐うどん

うどんは、このように至ってシンプルである。
ただ、強烈に腰が強い。食べていると顎が疲れるくらいだ。こんなうどんは、とても博多あたりでは食べられない。やはり、本場の名所ならではのこの食感、感激のひと時を過ごす。

桂浜

その後、息子とともには2頭の鉄馬は、高知へと進む。そしてここは夕暮れ時の桂浜。

坂本竜馬像

そして、桂浜の隣の小高い丘の上に立つのが、この坂本竜馬像。
もうお分かりのとおり、このブログのタイトル“鉄馬がゆく”は、司馬遼太郎の“竜馬がゆく”をもじったものである。
なので、尊敬する“竜馬”を“鉄馬”で表敬訪問した次第。

はりまや橋
その後、夜になりこのはりまやばしの界隈に繰り出す。
小生に限らず、ほとんどの旅人がきっと、これが!っと思うほど、小さな橋であった。この近くの居酒屋で、地元特産のカツオのたたきなどをいただく。最高に美味しい! もうすっかりいい気分になり・・
道後温泉本館

場面は、いきなり次の夜と変わる。
ここは、あの“ぼっちゃん”で有名な、松山の道後温泉、本館。
で、大型連休中ということもあり、この本館の前はご覧のとおり長蛇の列。
これではとても並ぶ気持ちになれない。そこで、地元の人に聞くと、椿の湯がそれに近い味わいを楽しめると言う。そのとおり、椿の湯は、本館に負けない風情を楽しめた。(といっても本館は入ったことはないのだが・・・)

松山~柳井フェリー

息子と松山で別れ、旅は帰路に着く。
帰りは、この松山~柳井のフェリーに乗船。
船の後方に見える橋は、柳井市の近く、屋台島に架かる大島大橋である。

今回の旅は、寅さんを訪ねてというよりも、約 30 年ぶりの四国を懐かしむ旅であった。
四国といえば、第 19 作の大洲、第 26 作の徳島など、寅さんのロケ地はまだ残されている。是非、また訪れてみたい土地である。